- 高火力
- 設置が比較的簡単
- 部屋の空気を汚さない
- エコロジー
森林資源を有効活用する、木質ペレットストーブ。
ペレットストーブは燃料として木質ペレットを使用します。木質ペレットは細かく砕いた木材を1~2cmの棒状に圧縮成型した燃料です。
木質ペレットの材料は、間伐材や木材の加工時に発生する木クズなどを使用しています。そのため環境に優しく、資源の有効活用につながります。
- 再生可能エネルギー
- 木は化石燃料と違い数十年で再生することができるので、再生可能エネルギーとして注目されています。
- カーボンニュートラル
- 木質ペレットを燃やすと二酸化炭素を排出しますが、これは樹木が成長するときに吸収した分なので、大気中の二酸化炭素を増やさずにエネルギーを取り出すことができます。
- 取り扱いが簡単
- 小さな棒状なので取り扱いが容易で、薪のように場所をとりません。着火性にも優れます。
- 発熱量が大きい
- 圧縮されていることで燃焼効率が高く、チップやのこ屑をそのまま燃やすより大きな発熱量を得られます。
屋外排気で部屋の空気を汚さない
ペレットストーブはもともと煙が少ない上、屋外に排気を行うため、室内の空気を汚しません。FF式であれば吸気も屋外から行うため、室内が酸欠になる心配もありません。
設置は給排気管を外に出すだけなので、簡単な工事で設置することが出来ます。
窓から見える炎のゆらめきが、身体だけでなく心も暖かくしてくれます。
日々のお手入れ
ペレットストーブは灰やススが出るため、メンテナンスは欠かせません。ですが、木質ペレットは燃焼効率がよいため灰は非常に少なく、同じ木を燃料とする薪ストーブと比べてお手入れは簡単です。
日常的なお手入れは灰やススの掃除がメインとなります。また月1~2回程度、熱交換パイプのススを除去します。シーズンオフ時にはストーブ全体の掃除が必要です。
灰は肥料として使用することもできます。
私たちの未来のために
現在私たちが大量に使用している石油などの化石燃料は、燃焼時に多くの二酸化炭素や窒素酸化物などを生じ、大気汚染の直接的な原因となっています。
また、原子力は震災以降、その安全性に強い疑問が投げかけられています。
だからこそ今、改めて自然エネルギーに注目が集まっています。再生可能なバイオマスエネルギーである木質ペレットは、森林を適切に整備していれば持続的に供給することが可能になります。
使えば使うだけ二酸化炭素を増やし、温暖化を促進してしまう化石燃料と違い、バイオマスエネルギーは二酸化炭素を増やさないクリーンなエネルギーであることも特徴です。
かつて燃料といえば木を燃やすことが当たり前でした。やがて化石燃料が主流となると、放置され荒廃した山林が多く残されることとなりました。こうした山では、木々が生え放題になり、太陽光が地面に届かなくなるため、下草が育たず根も弱くなって土砂崩れなどの危険が大きくなります。
適切な間伐を行い、森林を保全することでこれは防ぐことが可能ですが、この際生じる間伐材は建材には向かないものが多く、処分にも費用がかかってしまいます。
こうした間伐材から木質ペレットを作ることで、資源の有効利用ができ、森林の保全にも役立つのです。
現在日本はエネルギーの多くを海外からの輸入に頼っています。そのエネルギーもいつ絶えるかわからない不確かなものです。国土の3分の2が森林という森林大国である日本において、木質ペレットは全国各地で生産が可能です。これは地域の雇用にもつながります。
このように木質ペレットは、今の私たちが抱える様々なエネルギー問題を解決してくれる可能性を持った自然エネルギーなのです。